【はじめてのバレエ鑑賞】必要なものや観劇のマナーを徹底解説!
バレエに興味を持ち始めて間もない方の中には、「生でバレエを見に行きたいけど、鑑賞に必要なものや観劇のマナーが分からなくて不安」という方も多いのではないでしょうか?
一度観に行ってしまえば、あとは心配無用で観劇できると思いますが、そのはじめの一歩が大変ですよね。
今回は、そんな悩みを抱える方に向けて、「はじめてのバレエ鑑賞」について徹底解説します。鑑賞までの流れや必要なもの、観劇のマナーなど、バレエ鑑賞について詳しくまとめました。また、知っておくとよりバレエ鑑賞を楽しめるバレエ用語も簡単に解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
CONTENTS
バレエ鑑賞の流れ
まずは、バレエ鑑賞の流れについて、大きく3つのSTEPに分けて解説します。
STEP①演目を決める
初めての鑑賞であれば、生オーケストラ付きの全幕バレエ「白鳥の湖」や「眠りの森の美女」が王道です。クリスマスシーズンだと、クリスマス気分を味わえる「くるみ割り人形」がおすすめ。
いろいろな作品を楽しみたい方は、小品集で構成される「バレエ・コンサート」がいいでしょう。
鑑賞前に作品のあらすじをチェック!
STEP②チケットを取る
詳細は、各バレエ団の公式HPの「公演情報」に掲載されています。だいたい公演日の2~3カ月前にチケットが発売されます。※バレエ団によっては、会員向けの先行発売により、一般発売よりも前に購入することができます。
購入は、各バレエ団のHPからの購入や、チケットぴあ、e+(イープラス)、チケットスペースなどで取り扱っている場合があります。
チケットの価格は、大抵の場合3000円~20000円程と幅広いです。特に、オーケストラ付の公演や、海外のバレエ団の来日公演の場合は、30000円を超えることもあり、決して安いとは言えません。
座席は指定席で、高い順にS席、A席、B席、C席というように分けられていることが多いですが、劇場のつくりや主催者によって座席の種類は異なります。※バレエ団によっては、シニア割や学生割などがあるため、確認しておきましょう。
座席の決め方は、ダンサーの表情や体の使い方などを見たい場合は、前の方がおすすめです(前すぎると首が疲れやすいため、前から10列目以降をおすすめします)。全体を俯瞰したい場合は、後ろの席から見るのも良いでしょう。
また、舞台によっては当日券の販売もあります。開演の1時間前から劇場にて販売されますが、売切れの場合や、座席の種類が限られているため、早めにチケットを入手しておきましょう。
STEP③劇場へ足を運ぶ
開演の10分前には劇場に到着しておくことをおすすめします。生オーケストラの場合、チューニングをしている様子が見れるため、開演前から場の雰囲気を楽しむことができます。
また、舞台によっては、衣裳の展示やグッズの販売があるため、早めに足を運ぶと余裕をもって見ることができます。
万が一、遅刻した場合、基本的に幕の途中は入れてもらえません。その幕が終わった後の休憩中に入ることになります。会場ロビーにモニターがある場合は、モニター越しでの鑑賞となります。稀に、幕の途中でも係員が客席へ誘導してくれることもありますが、その場合は、目立たないよう静かに入りましょう。
バレエ公演の所要時間
会場入口に、公演の所要時間(休憩時間含む)が貼られているため、まずは所要時間をチェックしましょう。
併せて、入口ではその日の公演キャスト表が配布されることも多いため、入手しておくとよいでしょう。劇場で販売されているパンフレットを購入して、キャスト表と併せて見てみると、あらすじやダンサーを知ることができてより一層舞台を楽しむことができます。
全幕の所要時間は、2時間半~3時間以上で、幕の間に休憩が入ります。
「くるみ割り人形」の場合
第1幕:50分
休憩:25分
第2幕:50分
全体の所要時間:約2時間5分
「眠れる森の美女」の場合
プロローグ:35分
休憩:25分
第1幕/第2幕:65分
休憩:25分
第3幕:65分
全体の所要時間:約3時間15分
おさえておきたいバレエ鑑賞のマナー
バレエ鑑賞にはマナーが求められます。予め知っておくことで、劇場での振る舞いに悩んだり、知らないうちに周囲へ迷惑をかけたりしなくて済むので、ぜひご一読ください。
バレエ鑑賞の服装
日本ではドレスコードの指定は特にありませんが、ジーンズやスニーカーなどは、カジュアルすぎて目立ってしまうため、綺麗目な服装で行くことをおすすめします。
また、劇場は空調が効いているため、ジャケットやカーディガンなどの羽織ものがあると良いでしょう。せっかくの舞台鑑賞ですから、普段よりお洒落した格好で出かけてみてください。
劇場での飲食
客席内での飲食は禁止されています。劇場ロビーでは飲食可能ですので、開演前や休憩中に、利用しましょう。
また、劇場ロビーでは、ビュッフェやカフェが利用できる場合もあり、休憩時間(幕と幕の間だから幕間とも言います)には、シャンパンやワイン(もちろんソフトドリンクも)を楽しむことができます。
バレエ鑑賞中
スマートフォンなどの音の鳴るものは、電源を切るかマナーモードに設定しましょう。
公演中の写真撮影は基本的にNGです。カーテンコールの際、撮影許可される場合がありますが、アナウンスが無い限り撮影は禁止です。
拍手の規制はありません。バレエでは称賛する際の掛け声として、BRAVO(ブラボー)と叫びます。称賛する際は、ブラボーと称賛の掛け声を送っても良いですが、シーンとした場面での突然のブラボーは、迷惑になる場合があるので控えましょう。※コロナウイルスの影響により、禁止されている場合もあります。
公演中の出入りは、基本的にNGです。万が一、お手洗いに行きたくなった場合は、目立たないようにそっと出ていきましょう。幕の途中でお手洗いに立ったりすると、次の休憩まで観客席に入れないことが多いので要注意です。
休憩中
休憩中、劇場の外へ出る場合は、必ずチケットの半券を持っていきましょう。チケットの半券がない場合は、入れてもらえない場合があるため、要注意です。
バレエ鑑賞にあると便利なもの
当日、鑑賞する際に持っていると便利なものを5つご紹介します。
- 購入したチケット
忘れてしまうと劇場に入れないこともあるため、要注意です。 - オペラグラス(劇場で貸し出ししている場合もあります)
舞台から離れている席だと、ダンサーの表情や動きなどが見えづらいため、オペラグラスがあると便利です。劇場でオペラグラスをレンタル、販売していることもありますが、金額が高いため、事前に購入しておくことをおすすめします。チャコットやシルビアなどのバレエ用品店でも購入することができます。 - A4サイズのバッグ
劇場に到着すると、入口でオペラやバレエなどの舞台に関するフライヤーが配布されることがあります。それらを入れる際や購入したパンフレットを入れるためのA4サイズのバッグがあると便利です。 - カーディガンなどの羽織もの
服装のマナーでもご説明しましたが、会場は空調が効いているため、羽織もの1枚あると便利です。 - のど飴
会場は乾燥しているため、休憩の際、のど飴があると安心です。
子供とバレエ鑑賞する場合
バレエ公演のほとんどは、入場条件が「未就学児(6歳未満)不可」とされているため、チケット購入時に条件を確認しておきましょう。ファミリー向けの公演の場合は、4歳以上可と書かれていることもありますので、小さなお子さんと一緒に鑑賞したい場合は、ファミリー向けの公演をおすすめします。その場合、1人につき1枚チケットが必要となり、基本的に膝の上での鑑賞はNGです。
小さなお子さんが座席で鑑賞する場合、劇場によっては座面を高くするための子供用のクッションの貸し出しサービスがあるため、劇場の係員に確認してみると良いでしょう。
知っておくと便利なバレエの舞台用語
- パ・ド・ドゥ
2人の踊り - パ・ド・トロワ
3人の踊り - パ・ド・カトル
4人の踊り - パ・ド・サンク
5人の踊り - パ・ド・シス
6人の踊り - グラン・パ・ド・ドゥ
全幕古典バレエに登場する、主役または準主役級ダンサーによる、男女の踊りの形式のことを意味します。- グラン・パ・ド・ドゥの流れ
- アダージョ
男女2人の踊り。アダージョはゆっくりを意味します。 - 男性ヴァリエーション
男性のソロ - 女性ヴァリエーション
女性のソロ - コーダ
男女2人の踊り。グラン・パ・ド・ドゥの最後の部分で、男女が大技を見せ、華やかに踊ります。
- アダージョ
- グラン・パ・ド・ドゥの流れ
- コール・ド・バレエ
群舞。大勢で踊ることを言います。 - ディベルティスマン
フランス語で「気晴らし」「余興」という意味です。「くるみ割り人形」第2幕で様々な人形たちが踊る場面や「白鳥の湖」の舞踊会のシーンで各国の踊りが披露されるように、話の筋に直接関係のない小品、あるいは小品集のことを「ディベルティスマン」と言います。 - レベランス
踊り終えたダンサーが観客 に向かって行うお辞儀のことを言います。 - カーテンコール
終演後、バレエダンサーが舞台上に再び現れて観客に挨拶することを言います。拍手で迎えましょう。 - 上手/下手
客席から舞台を見て、右側を上手、左側を下手と言います。 - 緞帳
舞台の幕のことを緞帳(どんちょう)と言います。
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