【海外】イギリスの5大バレエ団をご紹介!活躍している日本人ダンサーの情報も掲載
英国バレエが誕生したのは、今から95年ほど前の1962年に誕生したと言われています。日本にクラシックバレエが入ってきたのは1912年、帝国劇場にイタリアのジョバンニ・ビットリオ・ローシーが招かれて専属俳優にバレエを教えたことがきっかけと言われています。フランスやイタリア、ロシアではすでにバレエは発展していたため、イギリスは、当時バレエ界では相当な後進国でした。
イギリス王室が「サドラーズ・ウェルズ・バレエ団(現:ロイヤル・バレエ団)」と「サドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団(現:バーミンガム・ロイヤル・バレエ団)」を王立バレエ団にしたのが1956年と考えると、かなりの発展スピードだということが伺えます。
今回の記事では、格式高いイギリスの5大バレエ団(ロイヤル・バレエ団、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団、スコティッシュ・バレエ団、ノーザン・バレエ団)について、カンパニーの歴史や特徴、活躍している日本人ダンサーについてご紹介します。
現在、イギリスの5大バレエ団で活躍している日本人ダンサーの数は約25名です。日本人ダンサーの情報も交えて解説していきますので、是非ご参考にしてみてください。
※情報は、執筆当時(2021年5月21日時点)の内容です
CONTENTS
The Royal Ballet/ロイヤル・バレエ団
ロイヤル・バレエ団は、イギリスの王立バレエ団です。フランスの「パリ・オペラ座」、ロシアの「マリインスキー・バレエ」の2大バレエ団に加えて、世界三大バレエ団のひとつと称されることもある由緒あるバレエ団です。2014年現在の名誉総裁はチャールズ王太子、芸術監督は元バーミンガム・ロイヤルバレエ団プリンシパルのケヴィン・オヘアです。
1931年にバレエ・リュスで活躍していた振付家、起業家であるニネット・ド・ヴァロアが私設カンパニーとして立ち上げたのが始まりです。北ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場を本拠地とし「サドラーズ・ウェルズ・バレエ団」として活動をしていましたが、1946年2月、コヴェント・ガーデンにあるロイヤル・オペラハウスに移りました。1956年、25周年を記念して王立の「ロイヤル・バレエ団」となりました。ロイヤル・バレエ団という名称は、ロイヤル・チャーターによって付与されました。
元々個人によって設立されたバレエ団のため、当初から演劇的で大衆受けする作品が作られていました。1956年、王立となってからもその傾向は変わらず、アシュトンやケネス・マクミランなど個性的な振付家が輩出され、『ラ・フィユ・マル・ガルデ』『マノン』など演劇性の高い作品が生まれており、現代にも受け継がれています。
1926年に設立されたロイヤル・バレエスクールは、ロイヤル・バレエ団とバーミンガム・ロイヤル・バレエ団のオフィシャルスクールであり、世界トップクラスの教育を提供し、世界で活躍するダンサーを数多く輩出しています。
日本人ダンサーは、過去プリンシパルとして、熊川哲也さん、吉田都さんが在籍していました。現在は、プリンシパルとして平野亮一さん、高田茜さん、2021年5月にプリンシパル昇進が発表されたばかりの金子扶生さん、ファースト・ソリストにアクリ瑠嘉さん、崔由姫さん、ファースト・アーティストに桂千理さん、先日ファースト・アーティストに昇進したばかりの佐々木万璃子さん、アーティストに前田紗江 さん、中尾太亮さん、佐々木須弥奈さんの計10名が在籍し、活躍しています。
名称 | ロイヤル・バレエ団 |
創立 | 1931年 |
拠点 | The Piazza, London WC2E 8HD イギリス |
団員数 | Principals 15名 Principal Character Artists 7名 First Soloists 15名 Soloists 10名 First Artists 15名 Artists 28名 |
沿革 | 1926年 ニネット・ド・ヴァロアによりロイヤル・バレエスクール設立 1931年 バレリーナのニネット・ド・ヴァロアにより設立 ※ヴィック・ウェルズ・バレエが起源となる 1942年 サドラーズ・ウェルズ・バレエ団となる ※ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場を本拠地とする 1946年 コヴェント・ガーデンに本拠地を移す ※姉妹カンパニーとして文派(サドラーズ・ウェルズ・シアター・バレエ団、現:バーミンガム・ロイヤル・バレエ団) 1956年 マーガレット王女を名誉総裁とする王立バレエ団となる。サドラーズ・ウェルズ・バレエ団はロイヤル・バレエ団、サドラーズ・ウェルズ・シアター・バレエ団は、サドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団の名称が冠せられる 1961年 日本に来日し、「白鳥の湖」「ジゼル」「レ・シルフィード」などを上演 1989年 熊川哲也が東洋人として初めて入団。同年7月に最年少でソリスト昇進 1993年 熊川哲也がプリンシパルに昇格 1991年 サドラーズ・ウェルズ・ロイヤルはバーミンガムに移転し、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団に改称し現在に至る 1995年 吉田都がバーミンガム・ロイヤル・バレエ団からプリンシパルとして移籍 2008年 崔由姫がファースト・ソリストに昇格 2016年 平野亮一、高田茜が二人同時にプリンシパルに昇格 2019年 アクリ瑠嘉がファースト・ソリストに昇格 2021年 創立90周年を迎える 2021年 金子扶生がプリンシパルに昇格 |
主なレパートリー | 「白鳥の湖」 (アンソニー・ダウエル改訂演出) 「眠れる森の美女」 (モニカ・メイソン改訂演出) 「ラ・バヤデール」 (ナタリア・マカロワ改訂演出) ■フレデリック・アシュトン振付 「ラ・フィユ・マル・ガルデ(リーズの結婚)」 「バレエの情景」 「シンデレラ」 「シルヴィア」 「オンディーヌ」 「真夏の夜の夢」 「スケートをする人々」 「田園の出来事」 「ラプソディー」 「ピーター・ラビットと仲間たち」他 ■ケネス・マクミラン振付 「ロミオとジュリエット」 「マノン」 「春の祭典」 「パゴタの王子」他 ■ニネット・ド・ヴァロア演出・振付 「コッペリア」 「チェックメイト」他 ■ピーター・ライト演出・振付 「くるみ割り人形」 「ジゼル」 ■デヴィッド・ビントレー振付 「ペンギン・カフェ」 ■クリストファー・ウィールドン振付 「不思議の国のアリス」 「冬物語」 ■リアム・スカーレット振付 「フランケンシュタイン」 |
SNS | Twitter YouTube |
参考文献
・ウィキペディア
・ロイヤル・バレエスクール
English National Ballet/イングリッシュ・ナショナル・バレエ団
イングリッシュ・ナショナル・バレエ団(ENB)は、イギリスのロンドンに本拠を置くバレエ団です。1950年にイギリスのバレエダンサーである、アリシア・マルコワとアントン・ドーリンが設立した「ロンドン・フェスティバル・バレエ団」を起源とし、ロイヤル・バレエ団、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団、ノーザン・バレエ団、スコティッシュ・バレエ団と並ぶ、英国の5大バレエ団のひとつです。2020年には創立70周年を迎えました。
イングリッシュ・ナショナル・バレエ団は、ツアーを行うバレエ団としてはヨーロッパでも最良のカンパニーのひとつであり、英国全土の劇場で公演を行っているほか、海外ツアーや特別イベントでも公演を行っています。創設者のマルコワとドーリンは、海外ツアーの成功を受けて、「いままで観る機会がなかった観客にバレエを届けることを唯一の目的とするバレエ団」を立ち上げることを決意したそうです。専属の楽団として英国国立のイングリッシュ・ナショナル・バレエ・フィルハーモニー管弦楽団を持っています。
1984年にペーター・シャウフスが芸術監督に就任した際、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団に改称するとともに、バレエ団とは独立させつつも同じ敷地内にイングリッシュ・ナショナル・バレエ学校を設立しました。ロンドン・コロシアムで定期公演を行う他、ロイヤル・アルバート・ホールで特別公演を行っています。2014年には、サドラーズ・ウェルズイングリッシュナショナルバレエ団はサドラーズウェルズの関連カンパニーとなった。
1988年に付属校として設立されたイングリッシュ・ナショナル・バレエ学校は、ロイヤル、セントラルと並んで学校評価の大変高いバレエ学校です。カンパニーと同じ敷地内にあり、プロのダンサーと様々な機会を共有する利点があります。卒業後の就職率もかなり高く、教育レベルの高さが伺えます。
日本人ダンサーは、リード・プリンシパルに高橋絵里奈さん、プリンシパルに加瀬栞さん、ファースト・ソリストに猿橋賢さん、ソリストに金原里奈さん、ジュニア・ソリストに康千里さん、アーティストに鈴木絵美里の計6名が在籍し、活躍しています。
名称 | イングリッシュ・ナショナル・バレエ団 |
創立 | 1950年 |
拠点 | 41 Hopewell Square London England E14 0SY イギリス |
団員数 | Lead Principals 7名 Principals 2名 Character Artists 1名 First Soloists 8名 Soloists 3名 Junior Soloists 6名 First Artists 7名 Artists 30名 |
沿革 | 1950年 アリシア・マルコワとアントン・ドーリンにより「ロンドン・フェスティバル・バレエ団」として設立 1950年 最初のレパートリーには、「白鳥の湖」「くるみ割り人形第2幕」「ジゼル」「レ・シルフィード」等 1951年 モンテカルロにて初の海外ツアーを行う 1954年 アメリカとカナダにて海外ツアーを行う 1963年 ロイヤル・アルバート・ホールにて最初のシーズンを迎える 1968年 イタリア・ヴェローナにて「白鳥の湖」を上演 1975年 創立25周年を記念してヌレエフ版「眠れる森の美女」を上演 1978年 ヌレエフとベリル・グレイがホワイトハウスに招待される 1980年 英国のバレエ団初の教育ユニットを設立 1987年 Brenda Edwardsが入団(英国では初の黒人女性ダンサーとして入団) 1988年 English National Ballet Schoolを設立 1989年 現在のイングリッシュ・ナショナル・バレエ団に改名 1997年 ロイヤル・バレエ団にて長年プリンシパルを務めていたタマラ・ロホが入団 2000年 高橋絵里奈がプリンシパルに昇格 2007年 高橋絵里奈がリード・プリンシパルに昇格 2010年 「ダンス・フォー・パーキンソンズ(パーキンソン病の人のためのダンスクラス)」を発表 2012年 タマラ・ロホが芸術監督・校長に就任 2016年 加瀬栞がプリンシパルに昇格 2014年 イングリッシュ・ナショナル・バレエ団はサドラーズウェルズの関連カンパニーとなる 2019年 猿橋賢がファースト・ソリストに昇格 2020年 創立70周年を迎える |
主なレパートリー | ■2020-2021シーズンのレパートリー 「ライモンダ」 「クリーチャー」 「くるみ割り人形」 「マイ・ファースト・バレエ:白鳥の湖」 「ザ・フォーサイス・イブニング」 |
SNS | Twitter YouTube |
Birmingham Royal Balle/バーミンガム・ロイヤル・バレエ団
バーミンガム・ロイヤル・バレエ団(BRB)は、イギリス第二の都市バーミンガムに位置し、王室から「ロイヤル」の名称を許された由緒あるバレエ団です。ロイヤル・バレエ団の姉妹カンパニーでもあり、英国5大バレエ団のひとつです。1946年、ロイヤル・オペラ・ハウスが再開されるにあたってサドラーズ・ウェルズ・バレエ団が傘下に置かれることになり、その際に一部のダンサーをサドラーズ・ウェルズ劇場に残して作られたサドラーズ・ウェルズ劇場バレエ団(サドラーズ・ウェルズ・シアター・バレエ団とも)が源流です。
サドラーズ・ウェルズ劇場バレエ団は芸術監督ジョン・フィールドの指揮のもとサドラーズ・ウェルズ劇場で活動を続け、1977年にはロイヤルの名を用いることが認められたため、サドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団となりました。1990年にバーミンガムに移転するにあたって国内・海外巡演を行いました。1997年には、ロイヤル・バレエ団から独立を果たし、現在のバーミンガム・ロイヤル・バレエ団となりました。
英国のバレエ文化と伝統を受け継バーミンガム・ロイヤル・バレエ団は、様々な国籍のダンサーが活躍しており、また年間公演数も多く、シーズンの半分はツアーで世界中を巡っているのが特徴です。
附属のバレエスクールとしてエルムハースト・スクール・フォー・ダンスがあります。11歳~19歳までを対象としプロを目指すための教育機関として2002年に設立されました。毎年カンパニーの多くの公演へ学生の参加が認められており、早くから舞台を知ることができる場となっています。
日本人ダンサーは、過去プリンシパルとして吉田都さん、佐久間奈緒さん、ファースト・ソリストに山本康介さんが在籍していました。現在、プリンシパルに厚地康雄さん、平田桃子さん、ファースト・ソリストに水谷実喜さん、ファースト・アーティストに淵上礼奈さん、アーティストに栗原ゆうさん、杉浦優妃さんの計6名が在籍し、活躍しています。
名称 | バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 |
創立 | 1946年 |
拠点 | 7 Thorp St, Birmingham B5 4AU イギリス |
団員数 | Principals 9名 First Soloists 7名 Soloists 7名 First Artists 4名 Artists 29名 |
沿革 | 1946年 サドラーズ・ウェルズ・バレエ団がロイヤル・オペラ・ハウスへと移転した際、 ①ロイヤル・オペラ・ハウスのサドラーズ・ウェルズ・バレエ団(現ロイヤル・バレエ団) ②サドラーズ・ウェルズ劇場の若手主体のサドラーズ・ウェルズ・シアター・バレエ団(現BRB)の2つに分かれる 1951年 アメリカにて海外ツアーを行う 1956年 バレエ団に王立(Royal)の名を冠することを認める勅許状が下され、サドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団に改称(①サドラーズ・ウェルズ・バレエ団は、現在のロイヤル・バレエ団に改称) 1977年 ピーター・ライトが芸術監督に就任 1988年 吉田都がプリンシパルに昇格 1990年 バーミンガムに拠点を移し、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団に改称 1995年 ピーター・ライトが芸術監督を引退、デヴィッド・ビントレーが就任する 1997年 バーミンガム・ロイヤル・バレエ団はロイヤル・バレエ団から独立し、ロイヤル・オペラ・ハウスの管理を離れる 2002年 附属のバレエ学校であるElmhurst School for Danceを設立 2002年 佐久間奈緒がプリンシパルに昇格 2003年 「美女と野獣」を発表 2013年 平田桃子がプリンシパルに昇格 2018年 厚地康雄がプリンシパルに昇格 2020年 元ロイヤル・バレエ団プリンシパルのカルロス・アコスタが芸術監督に就任 |
主なレパートリー | 「Triple Bill」 「シンデレラ」 「くるみ割り人形」 「コッペリア」 「美女と野獣」 「真夏の夜の夢」 「白鳥の湖」 「ロミオとジュリエット」 「眠れる森の美女」 「リーズの結婚」 「ジゼル」他 |
SNS | Twitter YouTube |
Scottish Ballet/スコティッシュ・バレエ団
スコティッシュ・バレエ団はイギリス北部にあるスコットランドの国立バレエ団であり、英国の5大バレエ団のひとつです。1953年に英国イングランド・ブリストルにて、ピーター・ダレルとエリザベス・ウェストによって設立されたウェスタン・シアター・バレエ団が前身です。バレエ団は1969年に本拠地をグラスゴーに移し、スコティッシュ・シアター・バレエ団となりました。1974年に名称をスコティッシュ・バレエ団に変更し、現在に至ります。
レパートリーは古典作品から20世紀の作品まで幅広く有しており、国立バレエ団としてアバディーン、エディンバラ、グラスゴー、インヴァネスなどスコットランドの大都市だけでなく、スコットランド中の劇場で公演を行っています。また、年間約6カ月を海外ツアーに費やしており、中国、香港、マレーシア、ポルトガル、アイルランドなどでも公演を行っています。スコットランド・グラスゴー(南西部)のトラムウェイ・アート・センターにある専用のバレエ劇場に拠点を置き、複数のスタジオや衣裳、舞台美術の工房など、充実した設備が備わっています。フリーランスの音楽家で構成されているオーケストラも持っています。
パーキンソン病の人に向けたダンスプログラムも行っており、エディンバラ大学と協力して、パーキンソン病の人々の助けとなるようなプログラムを開発・研究をしています。HPでもプログラムの紹介動画が掲載されており、人々の健康に貢献する活動を行っています。
日本人ダンサーは、2021年8月にアーティストとして鷹田麗さんが入団し、活躍しています。過去プリンシパルとして大原永子さん、下村由理恵さん、ソリストとして森田健太郎さん、高橋有里さん等が在籍していました。
名称 | スコティッシュ・バレエ団 |
創立 | 1969年 |
拠点 | 25 Albert Dr, Glasgow G41 2PE イギリス |
団員数 | Principals 8名 Soloists 9名 First Artists 7名 Artists 13名 |
沿革 | 1953年 ピーター・ダレルとエリザベス・ウェストが前身のウエスタン・シアター・バレエ団を結成 1969年 スコットランド南西部のグラスゴーに移転し、スコティッシュ・シアター・バレエ団に改称(設立) 1974年 スコティッシュ・バレエ団に改称 1975年 シアター・ロイヤルに本拠地を移す 1975年 大原永子がプリンシパルとして入団 1992年 下村由理恵がプリンシパルとして入団 1996年 森田健太郎がソリストとして入団 1998年 高橋有里がソリストに昇格 2004年 演目の刷新とダイナミックなパフォーマンスが評価され、 TMA賞を受賞 2009年 トラムウェイ・アート・センターにある専用のバレエ劇場に移転 2021年 鷹田麗がアーティストとして入団 |
主なレパートリー | 「くるみ割り人形」 「コッペリア」 「シンデレラ」 「シェリ」 「ペトルーシュカ」 「ハイランド・フリング」 「ロミオとジュリエット」 「雪の女王」 「The Scandal At Mayerling」 「Dive」 「Odyssey」他 |
SNS | Twitter YouTube |
参考文献
・ウィキペディア
Northern Ballet/ノーザン・バレエ団
ノーザン・バレエ団は、イギリスのウェスト・ヨークシャー州リーズに本拠を置くダンス・カンパニーです。クラシック・バレエだけではなく、物語性を重視した演劇ダンスで魅力的なレパートリーを有しており、イギリス国内を広く巡演しています。
1969年にカナダ生まれのラヴァーン・マイヤーが立ち上げたノーザン・ダンス・シアターを起源とします。マイヤーはイギリスで初めてロンドン以外に本拠を置いたダンス・カンパニーであるウェスタン・シアター・バレエ(本拠地:ブリストル、現スコティッシュ・バレエ団の母体)でキャリアを積んだ、演技に強みを持つダンサーでした。初公演は、1969年11月28日にマンチェスターのユニバーシティ・シアターで行われました。
付属の学校である、ノーザン・バレエ・アカデミーは、リーズの本部内に併設されており、バレエミストレスであるヨーコ・イチノが指導しています。16歳までの学生を対象に、オープンクラス、アソシエイトプログラム、および選抜による上級トレーニングを提供しています。
日本人ダンサーは、過去プリンシパルとして長尾千晶さん、高橋宏尚さん、雨森景子さん、ソリストに神田彩奈さん等が在籍していました。高橋宏尚さんは、2015年よりアシスタント・リハーサル・ディレクターとして、カンパニーを支えています。現在、Leading Soloistに宮田彩未さん、 First Soloistに伊藤陸久さん、Junior Soloistに芥実季さん、Dancerに北野聖奈さんの計4名が在籍し、活躍しています。
名称 | ノーザン・バレエ団 |
創立 | 1969年 |
拠点 | Quarry Hill, Leeds LS2 7PA イギリス |
団員数 | Premier Dancers 2名 Principal Soloists 2名 Leading Soloists 3名 First Soloists 9名 Soloists 3名 Junior Soloists 4名 Dancers 18名 Apprentice Dancers 3名 |
沿革 | 1969年 ラヴァーン・マイヤーが前身のノーザン・ダンス・シアターを立ち上げる 1969年 マンチェスターのユニバーシティ・シアターにて初公演を行う 1976年 ロバート・デ・ウォーレンが芸術監督に就任 1987年 クリストファー・ゲイブルが芸術監督に就任 1990年 ハリファクスのスプリング・ホールに移転 1999年 ステファノ・ジャンネッティが芸術監督に就任 1999年 長尾千晶、高橋宏尚がプリンシパルに昇格 2001年 カナダ国立バレエ団の元プリンシパルのデビッド・ニクソンが芸術監督に就任 2004年 雨森景子がプリンシパルに昇格 2009年 創立40周年を迎える 2010年 現在の、ノーザン・バレエに改称 2010年 リーズのクワリーヒル地区に新設した、専用ダンス・教育施設を有する本部ビルに移転 2012年 幼児向けのバレエの制作を開始「醜いアヒルの子」「3匹の子豚」等 2015年 高橋宏尚がアシスタント・リハーサル・ディレクターとなる 2016年 サウス・バンク・スカイ・アート・アワードを受賞(英国の芸術のあらゆる側面に専念する唯一の賞) |
主なレパートリー | 「レ・シルフィード」 「ジゼル」 「A Simple Man」 「白鳥の湖」 「ロミオとジュリエット」 「クリスマス・キャロル」 「The Brontes」 「ドン・キホーテ」 「ドラキュラ」 「ノートルダムのせむし男」 「Attractions」 「Memoire Imaginaire」 「蝶々夫人」 「I Got Rhythm」 「ピーターパン」 「眠れる森の美女」 「くるみ割り人形」 「三銃士」 「ハムレット」 「人魚姫」等 |
SNS | Twitter YouTube |
参考文献
・ウィキペディア
・ノーザン・バレエ・アカデミー
\ バレエ教室マッチング /
簡単な質問に答えるだけで、あなたの要望に合ったバレエ教室をAIが提案してくれるサービスです。
回答に必要な時間は3分程度。
登録・見積もりは無料なので、バレエ教室をお探しの方はぜひ一度試されてみてはいかがでしょうか。