【バレエメイク道具】そろえるべきアイテムと使い方のご紹介ー便利な購入チェックリスト付ー
バレエのメイク道具は、アイテム数が多く、カラーバリエーションも豊富です。初めて購入される方は、何を揃えたら良いのか、どこで購入したら良いのか、使い方が分からず不安な方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、バレエメイク道具のブランドや、購入する際のポイント、使い方等、バレエメイクに関するあれこれをご紹介します。
便利な購入チェックリスト付ですので、初めて購入される方はぜひご参考ください。
CONTENTS
代表的な舞台メイクのブランド
舞台メイクは、普段のメイクとは異なり、遠くの客席からも表情が分かるように、立体感や、ライトの明かりでも映える発色の輝き、汗を掻いても崩れないカバー力等が必要です。そのため、普段使いのメイク道具より、舞台メイクに特化したメイク道具を使用することをお勧めします。まずは、代表的な舞台メイクのメーカーをご紹介します。実店舗やオンラインショップでの購入も可能です。
1953年(昭和28年)創立の老舗舞台用化粧品メーカー。バレエの他に、歌舞伎・演劇・映画・TV・舞踊・オペラ・ダンス・ブライダルメーク等、プロ用化粧品として広く使用されています。
1961年設立のバレエ・ダンス用品製造販売やダンススタジオの運営を行っている企業。
Chacottのコスメティクスは、1997年よりステージメイク用品として販売を開始しており、肌に負担をかける紫外線吸収剤や香料、鉱物油等に使用を控えており、子供から大人まで、舞台から普段使いまで幅広く使用されています。
バレエ用のメイク道具を購入する前に
初めてバレエの発表会に出る場合、何を揃えたら良いか不安な方もいると思います。
まずは、お教室の先生に確認してみましょう。お教室で指定のメーカーや、アイテム、色味等がある場合は、確認して買い揃えるとよいでしょう。お教室で借りられる場合もあるので、事前に確認することをお勧めします。
お教室で指定がない場合や、レンタルしていない場合は、本記事をご参考にしてみてください。
発表会の前に
メイク道具の購入とアイテムの確認をしましょう。お教室によっては、メイクの練習機会を設けてくれることもあります。事前に練習機会がない場合は、メイク動画等を見て、練習しておくとよいでしょう。
前日までに化粧ノリをよくするために、顔と体(衣裳から肌が出る部分)の産毛の処理をしておきましょう。
【ITEM別】バレエメイク道具紹介
お勧めのアイテムと定番の品番をメーカー毎にご紹介していきます。
※作品の雰囲気や衣裳等によって色味を変える場合もありますが、今回は初めにそろえておくと良い定番アイテムをご紹介します
ベースメイク
顔用ファンデーション
クリームタイプ、ケーキタイプ、リキッドタイプ、スティックタイプ等、様々なタイプがあります。
三善のグリースポイント、Chacottのステックファンデーションは、カバー力が高くてお勧めです。
HOW TO
①ファンデーションの前に、化粧水をコットンに取り、顔の皮脂や汗を拭き取ります。※コットンで拭き取ることで、化粧ムラが出にくくなります
②水に濡らして固くしぼったスポンジにファンデーションを取り、額・鼻筋・両頬・あご先にのせ、顔全体に広げます。※下から上に向かって広げていくとムラなく綺麗に仕上がります
三善グリースペイント
カバー力の高いクリームタイプのファンデーションです。舞台演劇用の代表的な化粧品で「ドーラン」と呼ばれることもあります。使用する際は、水に濡らして固く絞ったスポンジで塗り伸ばし、仕上げにフェイスパウダーで抑えることで、余計な油分を吸収し、化粧持ちがよくなります。
バレエの舞台で使用する場合、色味は23P、24Pがお勧めです。
Chacottスティックファンデーション
Chacottの数あるファンデーションの中でも、汗や皮脂に強く、カバー力のある「ステックファンデーション」がお勧めです。使用する際は、スポンジに適量をとり、顔をたたくようにして伸ばして使用し、仕上げにフェイスパウダーで抑えることで、メイク崩れを防ぎます。バレエの舞台で使用する場合、色味は102がお勧めです。
フェイスパウダー
顔用ファンデーションを塗った後に使用します。フェイスパウダーは、肌への密着度が高いことから、メイク崩れを防止するほか、肌をきれいに見せてくれます。
HOW TO
ファンデーションを顔全体に塗り広げた後、専用のパフでフェイスパウダーをのせます。顔全体がサラサラになるまでおさえた後、余分についたパウダーをブラシではらい落とします。
三善シルキィパウダー(パフ付き)
シルクパウダー配合で、肌に馴染みやすく上品なツヤ感が出ます。色味は、SP-1(透明)がお勧めです。付属のパフにたっぷりと粉を含ませて、ファンデーションの上から押さえます。
Chacottフィニッシングパウダー(パフ別売り)
メイク崩れを防止するだけでなく、透明感やツヤ感を出したり、肌をワントーン明るく見せる効果もあります。色味は、763(クリア)がお勧めです。パフは別売りのため、別途購入しましょう。
Chacottパウダーパフ
体用ファンデーション
体用のファンデーションは、クリームタイプやリキッドタイプ、水で溶いて使用するケーキ型のタイプ等がありますが、ムラなく手軽に使用できるリキッドタイプをお勧めします。
役柄によっては色味を指定される場合もあるため、お教室の先生に確認するとよいでしょう。
HOW TO
使用の際は、容器を振ってから、ボディ用のスポンジに取り、体に塗って使用します。仕上げにフェイスパウダーで抑えると、衣裳や洋服に色が移りにくくなります。
三善リキッドメークアップ
ボディ用として使用する水性のファンデーションです。バレエの舞台で使用する場合、色味はピンク2がお勧めです。
Chacottリキッドファンデーション
天然保湿成分クインスシードエキスのはたらきで、みずみずしさもそのままで肌をしっとり保ってくれます。バレエの舞台で使用する場合、色味は312がお勧めです。
メイク
アイブロウ
眉毛は髪の毛の色に合った色味を選ぶと良いです。
事前にアイブロウブラシで眉毛を整えておくと描きやすくなります。
HOW TO
①ペンシルを使用し、眉頭・眉山・眉尻の3点と左右のバランスを意識しながら描きます。
【眉頭】目頭の延長線上に来るようにします
【眉山】黒目の外側と目尻の間につくります
【眉尻】小鼻と目尻を結んだラインの延長線上に来るようにします
②ペンシルで眉を描いた後は、必ずアイブロウブラシでぼかしましょう。
③余分な眉毛がある場合や、失敗してしまった時は、ビューティーカバーペンシルで隠すとすっきりと仕上がります。
三善メークアップペンシル
役や踊りのイメージに合わせて色を変える場合もあるため、2色タイプがお勧めです。ペンシルを削るためのシャープナーも用意しておくと便利です。
Chacottブラッシュアップアイブロウ
Chacottのペンシルは「なぎなたカット」を使用しており、多様なラインが描きやすく、初心者の方でもプロ級の仕上げに近づきます。色味は、明るい髪色の方は240、自然な髪色の方は241、暗めな髪色の方は242を選ぶと良いでしょう。
【番外編】三善ビューティーカバーペンシル
アイブロウで眉を描いた際に、太くなりすぎたり、余分な眉毛がある場合に、ビューティーカバーペンシルで隠すとすっきりとした仕上がりになします。色味は、C-1を選ぶと良いでしょう。いざという時に役に立つので1本持っておくと安心でしょう。
アイシャドゥ
アイシャドゥは、市販のものを使用しても構いませんが、初めて購入する場合は、発色が良く汗にも強い、舞台用のアイシャドゥをお勧めします。色味は役や踊りのイメージに合わせて変える場合もあるため、お教室の先生に確認すると良いでしょう。ブラウン、ブルー、ホワイトの3色は定番カラーです。
ブラウンは、ノーズシャドゥとして、ホワイトはハイライトとしても使用できます。
HOW TO
①ブラウンは、ダブルラインと言われるアイホール(目のくぼみ)に入れることで目の彫りが深く見えます。
②ホワイトは目の際からダブルラインまでの間に入れることで映える目元になります。
③ブルーは、目尻側にダブルラインと重なるくらいまで太く入れます。
三善プラスカラー
三善のアイシャドゥは、マットタイプのため、照明でハレーションを起こしにくく、高発色のため、舞台メイクに最適です。プラスカラーのブルー、ブラウン、ホワイトを選ぶと良いでしょう。
Chacottマルチカラーバリエーション
Chacottのアイシャドゥは、カラーバリエーションが豊富ですが、マットタイプのMA10のブラウン、MA16のブルー、MA23のホワイトが定番です。ステージ映えする鮮やかラカラーで、サラッとした質感のテクスチャーながらも、肌の乾燥を防いでくれます。
※Chacottの場合、役柄によって色をたくさん使う場合は、好みの色を自由にセットできる専用の「マルチカラーバリエーション6穴ケース」を持っておくと便利です。
アイライナー
アイライナーは目の印象を大きく左右する重要なアイテムです。市販のものですと、汗で取れてしまう可能性があるため、舞台用のものをお勧めします。色味はブラックが定番カラーです。
HOW TO
アイラインは、目の上のラインとしたのラインに引きます。乾く前に触ってしまうとラインが広がってしまうため、乾くまで待ちましょう。ラインは左右のバランスと目の形を意識しながら描くとよいでしょう。
目の上のライン
目を開けたときにしっかり見えるくらい太めに描き、長さは目頭から目尻まで描いていきます。
目の下のライン
まつ毛の生え際よりも少し離して目の形に沿って描いていきます。※目の位置から離れすぎると、不自然な仕上がりになってしまうので、目の形を意識しながら描きましょう
三善ステージライナー
三善のステージライナーは、発色の良いリキッドタイプです。筆先がしなやかで、細いラインから太いラインまで描きやすく、汗や水に強いです。色味はブラックがお勧めです。
Chacottパワーフィットアイライナー
Chacottのアイライナーは、0.1mmの極細毛で、繊細なラインも自在に描くことができます。汗や皮脂、水に強いウォータープルーフで耐久性があります。色味は250ブラックがお勧めです。
【番外編】ルボタンラインリキッドアイライナー
舞台用リキッドアイライナーのルボタンは、お値段もお安く、速乾性があり、汗や水に強く、耐久性お勧めのアイテムです。色味はブラックがお勧めです。
つけまつ毛(アイラッシュ)
遠くの客席でも表情が分かるように、目元の印象が重要です。そのため、目元はマスカラではなく、つけまつ毛を付けるのが一般的です。消耗品のため、舞台メイク用のつけまつ毛でもいいですし、ドラッグストアや100均で売っているものでも構いません。使用の際は、専用の接着剤で付けます。
種類によってつけまつ毛の幅が異なるため、使用前にご自身の目の幅に合わせてカットしておくことをお勧めします。付ける際は、接着剤がまつ毛につかないように注意しましょう。
HOW TO
①毛先を持って軸の部分に、専用の接着剤を付けます。つけまつ毛を持つ際は、軸全体が見えるように毛先側を持つと良いでしょう。
②接着剤が少し乾き始めたら、まぶたに乗せます。付ける位置は、自分の目の形に合わせるのではなく、アイラインの一番上の部分に合わせて付けます。つけまつ毛がまぶたに完全につくまで待ちましょう。
三善アイラシュ(付属の接着剤付)
三善のアイラッシュは、毛量や長さの種類が豊富にありますが、ベーシックなS-7がお勧めです。毛の軸の部分全体にドンピシャンという付属ののりを付けて、太く引いたアイラインの上部分に付けます。
Chacottアイラッシュ
Chacottのアイラッシュも種類が豊富ですが、ナチュラルがお勧めです。のりが付いていないため、別途購入しましょう。
Chacottアイラッシュフィックス(アイラッシュ専用接着剤)
チーク
チークも役柄や衣裳によって色を変える場合もありますが、定番カラーをご紹介します。ステージ上では、強い照明を浴びたり、汗もかきますので、色飛びすることなく汗にも強い舞台メイク用のチークをお勧めします。
HOW TO
チークブラシで塗っていきます。色を入れる位置は、笑った際に頬の一番高い位置を中心に付けていきます。
三善ほほ紅
プレストタイプのチークカラーで、ステージの強い照明の下でも色飛びすることなく、綺麗に発色してくれます。色味は柔らかい印象の2番をお勧めします。使用の際は、チークブラシにしっかり粉を含ませ、一度ティッシュの上で軽く粉をはらってから徐々に色を重ねていきます。
Chacottマルチカラーバリエーション
マルチカラーバリエーションは、アイシャドウやチーク、リップカラー、アイライナー等マルチに使用できるのが特徴です。見たままの発色が叶うプレストタイプで、肌の乾燥を防いでくれます。色味は付け心地と発色の良いマットタイプのMA01がお勧めです。
口紅
口紅も役柄や衣裳によって色を変える場合もありますが、定番カラーをご紹介します。市販の口紅より発色の良い舞台メイク用をお勧めします。使用の際は、紅筆で塗っていきます。
HOW TO
紅筆を使って塗っていきます。唇に塗った後は、ティッシュで軽くオフをすると綺麗に仕上がります。
※口紅を塗った後、飲食をすると口紅が取れてしまうので、リハーサル前や本番前はもう一度上から塗るようにしましょう
三善シャレナカラーリップ
シャレナカラーリップは、潤いのある質感が特徴のリップカラーです。軽いタッチで使用できて伸びが良いので、乾燥しがちな唇にもしっかりと色がのります。色味は定番のRD-2がお勧めです。
Chacottマルチカラーバリエーション
マルチカラーバリエーションのグロッシータイプ。しっとりとうるおい溢れる使用感で、保湿力にも優れているため、乾燥が気になる方も安心してご使用いただけます。色味はGL03がお勧めです。
メイクブラシ
メイクブラシは、市販のもので構いません。100均のアイテムでも構いませんが、一式揃ったものがあると便利です。
必要なメイクブラシ
・パウダーブラシ・・・仕上げ用
・チークブラシ・・・大きめのブラシがお勧め
・アイシャドゥブラシ
・アイブロウブラシ
・リップブラシ
スポンジ
顔用スポンジ
顔用ファンデーションを塗る際、スポンジを使用して塗ります。スポンジは、小さめのカットされたものを使うと良いでしょう。ドラッグストアや100均のものでも良いですが、伸びが良い天然ゴム製の舞台メイク用をお勧めします。
HOW TO
①まずはスポンジを水に濡らして固くしぼります。
②顔用ファンデーションを付けて、額・鼻筋・両頬・あご先にのせ、顔全体に広げていきます。
③最後にスポンジでパッティングするとムラなく仕上がります。
※水を入れるための容器または霧吹きを持っておくと便利です!!
三善カットスポンジ(6つ切)
三善のカットスポンジは天然ゴム製で弾力があります。水で濡らして固く絞ると、ファンデーションの伸びと肌あたりが良くなります。
Chacottカッティングスポンジ(6つ切)
天然ゴムを使用しており、油性ファンデーション専用タイプです。キメが細かく肌へのあたりがやさしく、綺麗にムラなくスムーズに伸ばせます。
体用スポンジ
体用は塗る面積が大きいため、カットされていない大きめのスポンジを使うとよいでしょう。
HOW TO
・体用ファンデーションをスポンジに取り、体に塗っていきます。
※塗る前に、ファンデーションの容器を振ってから使いましょう
・塗る範囲は、肌が見える部分(首・耳・耳裏・デコルテ・肩・腕・指先等)に塗ります。
※衣裳や洋服につきやすいため、仕上げにファイスパウダーで抑えると良いでしょう
三善エバーソフト
切れていないタイプの天然ゴム製のスポンジです。Mサイズ(80×100mm)とLサイズ(90×130mm)がありますが、持ちやすいMサイズをお勧めします。
Chacottカッティングスポンジ(0093)
顔用同様、キメが細かく肌へのあたりがやさしく、綺麗にムラなくスムーズに伸ばせます。
その他、バレエメイクにあると便利なもの
メイクポーチ
バレエのメイク道具はアイテム数が多いため、大容量で持ち運びやすいメイクポーチがあると便利です。市販のもので構いませんが、長く使うため、気分の上がるお気に入りのメイクポーチを持っておくと良いでしょう。
化粧水・コットン
市販のもので構いません。メイク前に化粧水をコットンに馴染ませてふき取りましょう。
メイク前にふき取ることで、皮脂汚れ等が取れて保湿効果もあり、メイクのりが良くなります。
鏡
大勢で出演する場合等、楽屋の鏡が使えない場合もあるので、自立式または手鏡を用意しておきましょう。顔全体が映る大きめのサイズがお勧めです。
クレンジング
舞台終了後、楽屋でメイクオフをして帰宅します。クリームやウォータータイプ等いろいろありますが、クレンジングシートが素早くオフができてお勧めです。ボディも体用のファンデーションが付いているので、メイクオフしましょう。メイクシートは市販のものでも構いません。
綿棒
市販のもので構いません。アイブロウやアイライナー、口紅等、少しはみ出したりと失敗してしまったとき、綿棒があると修正が効くのでお勧めです。
ティッシュ・タオル・ごみ袋
ティッシュやタオルや手や顔を拭くとき等に使用します。ごみ袋を用意しておくと重宝します。
床に敷く物
出演者が多い場合等、地べたに座ってメイクをすることもあるので、ビニールシートや冷えないようにブランケット等を用意しておくとよいでしょう。
羽織もの
メイクをすると、頭から被る洋服は衣裳や髪型が崩れる恐れがあります。カーディガンやジップ式のパーカー等を用意しておくとよいでしょう。
体用のファンデーションを塗るので、汚れても良いものを選びましょう。
厚手の靴下
発表会本番やリハーサルは、1日中舞台袖や楽屋にいるため、体が冷えたりバレエシューズやトゥシューズが汚れる恐れがあります。冷えや汚れから守るためにも、厚手の靴下やウォームアップブーツがあると安心です。
バレエメイク道具購入チェックリスト
購入の際に便利な「バレエメイク道具購入チェックリスト」は、ダウンロードしてご使用ください。
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