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【バレエ初心者向け】トゥシューズを買ったらやること。揃えるもの5つも紹介

バレエ入門

買ったばかりのトゥシューズはすぐに使えない?

実は、買ったばかりのトゥシューズを、レッスンでいきなり使うことはできません。何故なら、事前にトゥリボンを付けたり慣らしたりする必要があるからです。

買ったばかりのトゥシューズは、着用に必要なトゥリボンと呼ばれる紐が付いておらず、ソールやボックスもかなり硬い状態です。このままでは、リボンが付いていないのでまともに履けないだけでなく、硬すぎて扱うことができません。

そのため、トゥシューズ購入後は、リボン付けや慣らしなどの加工を施す必要があるのです。それらが終わってはじめて、レッスンでトゥシューズを履くことができます。

買った後の具体的な流れ

トゥシューズを購入した後の具体的な流れは以下になります。

  1. 必要なものを揃える
  2. リボンとゴムを縫い付ける
  3. 慣らす

次の章から、それぞれの項目について説明していきます。

step①トゥシューズを買ったときに揃える5つのもの

トゥシューズの購入と同じタイミングで揃えるものは、下記の5つになります。

  • トゥリボン
  • トゥゴム
  • トゥパッド
  • ソーイングセット
  • トゥシューズケース

それぞれの概要や購入方法、商品の選び方について、次の節から解説していきます。

トゥリボン

トゥリボンとは、トゥシューズを履いたときに足首に巻いて固定するための紐のことです。基本的には必須のアイテムなので、トゥシューズを購入したらセットで揃える必要があります(とても足が強いバレエダンサーは、トゥリボンを巻かなくてもトゥシューズを扱えることがあります)。

トゥシューズを販売しているお店であれば、トゥリボンも置いてあることがほとんどなので、そこで購入するのがおすすめです。お店に行くのが難しければ、楽天などから購入するのもいいでしょう。

トゥリボンの選び方のポイントは、トゥシューズの色に合ったものを選ぶことです。トゥシューズと同色に近いもののほうが一体感が生まれるため、巻いたときに違和感がありません。

トゥゴム

トゥゴムとは、トゥシューズを脱げにくくするためのゴムのことです。トゥリボンと同じように、トゥシューズを購入したらセットで揃えます。

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トゥシューズが置いてあるお店なら、だいたい取り扱っていると思います。

トゥゴムは色や素材のレパートリーが少ないため、選択肢も限られています。

主な種類として挙げられるのは、

  1. ゴムの色が透明に近く目立ちにくいクリアタイプ
  2. メッシュになっていてタイツとの馴染みがよいメッシュタイプ
  3. 特徴のない平らな平ゴムタイプ

の3つ。

縫い付けやすさやフィット感など、個人の感覚によって相性が異なるため、何度か使っていくうちに自分に合ったものが見つかるでしょう。

トゥパッド

トゥパッドとは、トゥシューズを履いたときに生まれるシューズと足先の隙間を埋めるためのアイテムで、足先の保護やシューズとのフィット感を高めることに役立ちます。使い方は簡単で、トゥシューズを履く前に足先に被せるだけ。基本的には必須のアイテムです。

リボンやゴムと同じように、トゥシューズが置いてあるお店ならだいたい取り扱っています。

トゥパッドの選び方は、少々難しいです。何故なら、商品の種類がとても多いからです。素材や形、厚さなど、商品によって様々な違いがあるため、どれが自分に合うのかは実際に着用してみなければ分かりません。

具体的には、シリコン製で薄手のものや、スポンジタイプでクッション性に優れたもの、ヴァンプが長めに取られているものなど。このように、素材や形などの組み合わせ次第でフィット感や付けたときの感覚が異なるため、実際に使ってみなければ自分に合うかどうかが分からないのです。お店で試着できることも多いので、まずは試してみましょう。

ソーイングセット

ソーイングセットは、リボンやゴムを縫い付けるために使います。バレエ用品店で販売されているものもありますが、一般的なソーイングセットでも問題ありません。

トゥシューズケース

トゥシューズケースは、トゥシューズを持ち運んだり保管したりするために使います。必須というわけではありませんが、トゥシューズを裸のままカバンやリュックに入れておくのは、見た目だけでなく衛生的にもあまりよいものではないため、予算に余裕があるのなら揃えておくことをおすすめします。

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step②トゥシューズにリボンとゴムを縫い付ける

必要なものを買い揃えたら、トゥシューズにリボンとゴムを縫い付けていきます。縫い付け方はバレエダンサーによって様々なので、これといった正解はありません。だから、ここでは一例を紹介します。

トゥリボンの縫い付け方

①印を付ける

トゥシューズのかかとを内側に折り、チャコペンなどで縫い付けるための印を付けます。サイドシームの手前くらいを目安にすると分かりやすいかもしれません。

①印を付ける

トゥシューズのかかとを内側に折り、チャコペンなどで縫い付けるための印を付けます。サイドシームの手前くらいを目安にすると分かりやすいかもしれません。

②リボンの先を処理する

リボンの先をライターであぶるか、マニキュアを塗ります。リボンの紐がほつれて飛び出してこないようにするためです。

③リボンを3回折る

1.5cmくらいの幅でリボンを3回折ります。2回の場合でも問題ありませんが、3回折ることで縫い付けたときの強度が増します。

④リボンを縫い付ける

トゥシューズの内側にリボンを縫い付けます。折り目があるほうを表にするかどうかは、好みで決めてOKです。また、縫い付け方も好みで決めてよく、履き口で一度縫い付ける方法やリボンとシューズが重なっている部分を四角く一周させて縫い付ける方法など、やり方は自由です。

④リボンを縫い付ける

トゥシューズの内側にリボンを縫い付けます。折り目があるほうを表にするかどうかは、好みで決めてOKです。また、縫い付け方も好みで決めてよく、履き口で一度縫い付ける方法やリボンとシューズが重なっている部分を四角く一周させて縫い付ける方法など、やり方は自由です。

トゥゴムの縫い付け方

①ゴムをカット

ゴムを足首の長さに合わせてカットします。

②ゴムを縫い付ける

トゥシューズのかかと付近にゴムを縫い付けます。内側と外側のどちらに縫い付けても問題ありませんが、外側に縫い付けるとゴムが肌に触れないため痛くなりにくいです。ただ、内側に付けたほうが縫い目が見えず足元が綺麗に見えます。

また、商品によってはゴムに表裏があって肌に触れる面が決まっているものもあるため、縫い付ける前に確認しましょう。

step③トゥシューズを慣らす

トゥシューズにリボンとゴムを付けたら、いよいよ「慣らし」に入ります。導入で説明した通り、買ったばかりのトゥシューズはソールやボックスがとても硬いため、そのままでは扱いきれません。ソールを折り曲げたり、ボックスを踏んだりして柔らかくする必要があります。

しかし、闇雲にやっていいわけではありません。自分の足に合わせて、正しく慣らす必要があります。慣らし方を間違えると、必要以上に柔らかくなったり折れてしまったりして、最悪の場合は使い物にならなくなってしまうからです。

初心者の場合は先生に慣らしてもらう

トゥシューズの慣らし方は感覚や経験に依存する部分が大きいため、初心者の方は自分でやらないことをおすすめします。通っている教室の先生にお願いするのが確実でしょう。先生であれば、あなたの足の形や足裏の強さに合わせて、適切にトゥシューズを慣らしてくれます。

そこで慣らし方を学び、実際に慣らされたトゥシューズを履いてみて、「ああ、トゥシューズを慣らすって、こういうことなのか!」と体感してから、次のトゥシューズを購入したときに実践してみましょう。

トゥシューズの慣らし方

前段で説明した通り、はじめてトゥシューズを購入した方は先生に慣らしてもらうことをおすすめしますが、知識として慣らし方を理解しておくことはよいことです。一般的なトゥシューズの慣らし方について、簡単に説明します(本格的に説明すると情報過多になってしまうため)。

トゥシューズを慣らす場所は、大きく分けて「ソール」「ボックス」の2つになります。それぞれの慣らし方について次の項から説明していきます。

ソールの慣らし方

ソールを慣らす理由は、柔らかくして扱いやすくすることもひとつですが、それ以上に正しい位置で曲がるようにすること=正しくカーブを付けることが理由として重要です。ソールは硬い分、癖が付くと元には戻せないため、間違った部分にカーブが付くと使い物にならなくなってしまうからです。

正しい位置は人によって異なりますが、一般的には「前ぐりより少し後ろ」「かかとから前に3cmくらい」の場所にカーブを付けます。

注意点として、真ん中あたりを曲げることは避けます。何故なら、正しいポアントの場合ここを柔らかくする必要はなく、むしろここが柔らかいことで中途半端にソールが折れてしまい、シューズが足裏にフィットしてこないからです。シューズと足がちぐはぐなポアントは、理想的とは言えません。

また、これから正しいポアントを身に付ける方の場合、このようなトゥシューズは正しいポアントの習得を妨げる恐れがあります。

ボックスの慣らし方

ボックスは、上から踏んで慣らします。グリシコなど外国製の硬いトゥシューズであれば全体重を乗せて踏んでも問題ありませんが(本人の体重によります)、日本製の柔らかめに作られたトゥシューズの場合は何か支えとなるものに捕まりながら適度に加重して踏んでいきます。手のひらで押して柔らかくするのもアリです。

どれくらい踏めばよいのかは、季節や自身の足の特性によって変わるため、シューフィッターや先生に確認しましょう。

トゥシューズを買ったらリボンとゴムを付けて慣らそう!

いかがでしょうか。はじめてトゥシューズを購入した方に向けて、購入後の流れや揃えるものを解説しました。トゥシューズは買ってすぐに使い始められるものではなく、購入したらすぐにリボンを付けたり柔らかく慣らしたりなどの加工を施す必要があります。

手間のかかる作業ではありますが、慣れればそこまで難しいものではありません。ポアントトレーニングを行うのであれば、トゥシューズは何度も買い替えることになります。買った後の流れを覚えて、トゥシューズを使いこなしましょう。

▼トゥシューズの選び方について知りたい方はこちら


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